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徒手検査法
アリス徴候

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No. 57

【徒手検査法・徴候】

アリス徴候


【鑑別疾患】

股関節脱臼

発育性股関節形成不全症


【やり方】

仰臥位。両膝を屈曲しながら股関節を屈曲して両下腿をそろえて左右の膝の高さを比べる。

膝の高さに差があるときに陽性と診断。

股関節の脱臼が生じると大腿骨頭が寛骨臼の後方に位置するため、仰臥位で寝かせて骨盤の傾斜をとることで見かけの大腿長が短縮し、患側の膝の高さが低くなる。


【経穴】

ーーーーー


【はり師きゅう師国試問題】

東洋医学臨床論 第28回 130問目

次の文で示す症例について、陽性となる可能性が最も高い理学検査はどれか。

「45歳の男性。2か月前から左腰下肢に痛みを感じる。前かがみで痛みが増強する。左足底部の知覚鈍麻、

アキレス腱反射は 減弱。間欠破行はみられない。」

1. FNSテスト

2. ボンネットテスト

3. ゲンスレンテスト

4. アリス徴候

 

 

 

【解答】

2. ボンネットテスト

【解説】

左腰下肢に痛み。および左足底部の知覚鈍麻、アキレス腱反射は減弱。ということから坐骨神経領域の神経痛を誘発していると考えられる。間欠破行はみられないことから腰部脊柱管狭窄症は除外。

L5-S1椎間板ヘルニアにおける神経根性の疼痛では、腰椎後屈位強制で痛みが増強しやすい特徴があり、

今回の症例では前かがみで痛みが増強しているので、L5-S1椎間板ヘルニアも除外。

よって、坐骨神経痛を誘発する要因である梨状筋症候群が考えられる。

○2. ボンネットテスト

→(  梨状筋症候群  )の鑑別に用いる理学検査。

――――――――――

☓1. FNSテスト

→L3/4 椎間板ヘルニアの鑑別に用いる理学検査。

☓3. ゲンスレンテスト

→(  仙腸関節炎  )、障害の鑑別に用いる理学検査。

☓4. アリス徴候

→(  先天性股関節脱臼  )の鑑別に用いる理学検査。

――――――――――

【参考・引用図書】

なし

――――――――――

【参考・引用URL】

なし


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