伏在神経（ふくざいしんけい）に位置する経穴

まずは伏在神経（ふくざいしんけい）に関して、

伏在神経：

大腿神経のだす最も長い枝

走　　行：

大腿動脈の外側面にあり、さらに下方では大腿動脈の前面に接する。

大腿動脈・大腿静脈とともに内転筋管（ハンター管）に入り、広筋内転筋板を貫いて、縫工筋に被われて内側広筋と大内転筋とのあいだの溝を下行して膝の内側面に達する。

→縫工筋腱で皮下に達し、大伏在静脈に接して、この静脈に沿って下腿の皮下をさらに下方に進み、脛骨前面を通り、足の内側縁の皮膚中に放散して終わる。

その枝の１本がここで浅腓骨神経と結合。

伏在神経は母指にまで達することなく中足骨の領域で終ることが多い。

□１本の枝を膝関節にあたえるほかに次の枝をだしている。

α)　膝蓋下枝：膝の内側面から膝蓋骨の前面までの皮膚に達する。

β)　内側下腿皮枝：内側の前枝と内側の後枝→これらは脛骨の内側面を被う皮膚と腓腹部の内側面の皮膚とに分布する。

伏在神経（ふくざいしんけい）に位置する経穴

足の陽明胃経：犢鼻

足の太陰脾経：公孫・商丘・三陰交・漏谷・地機・陰陵泉

足の少陰腎経：太渓・大鍾・水泉・照海・復溜・交信・築賓・陰谷

足の厥陰肝経：中封・蠡溝・中都・膝関・曲泉